あと一歩

 大分県高校総体も、昨日準決勝が終わり、明日決勝戦。

チームは3回戦で、決勝まで進出している鶴崎工業さんに敗戦してから

約1週間が過ぎ、作日ofaリーグ2部が再開しました。


県総体でも対戦した昭和学園さんとのゲームは、

お互いに、中盤での攻防が続き、シーソーゲームになる中、

前半は我慢比べの時間帯が続きました。


ハーフタイムに、相手が自チームの2CBのビルドアップを外切りで狙ってるためビルドアップは3枚で前進しよう。SBは高い位置を取り相手SHをピン留めしよう。

相手は、自エリアの陣取りを狙ってるから、押し込まれた時は自分らも相手の陣取り。。。。

とまあ、戦術的なところをダラダラ話しても面白くないし、戦術的な部分はどうでもよくて、今日のテーマは「過去の自分と決別しよう」でした。


冒頭にもあげてるように、本日は大分県総体準決勝であり、敗れてから今日で一週間。

今週はチームミーティングを水曜、木曜日行い、改めてチームとして再出発した一週間であり、沢山チームの中でぶつかりあった中での今日。

正直、トレーニングができていない中のゲームでもあったため恐さはありました。


ただ、蓋を開けてみると2-0で勝利。


その背景には、確実に前に進み出した選手の姿がありました。

私は常々、試合に出る出ない関係なしに自分にできることを探し、チームのために行動しよう。と話す中、やはりこの2ndチームはどこか人任せで出ない選手は悔しさを隠しきれず、不貞腐れる選手も多かったように思います。

ですが今日の試合では、ベンチの選手も外から声をだし、一緒に戦う姿がそこにはありました。

出場しているメンバーも、試合に出場できない選手のために体を張り

交代で出場した選手たちはいい準備ができていたため、結果を出してくれました。

怪我で練習ができない3名の三年生も、チームの広報活動やベンチワークを率先して行ってくれ、マネージャーもチームのために水を準備してくれたりなど貢献してくれました。


そして、学校に戻り解散した後とても嬉しいことがありました。

私は今日用があったため、普段とは違う帰路の、駅方面に帰っていると、

電車通学生の一人の生徒が徒歩で帰っていました。

その生徒は、今日試合に出場してなく悔しい気持ちを抱えながら、

帰っているんだろうなと後ろから近寄ってみると

両手いっぱいに持っていたものは、泥が沢山ついた缶やゴミでした。


「勝負の神様は細部に宿る」

今日の勝利はその細部に宿っていたのではないかなと思います。


家に帰り着き、このブログを書いているのは

この出来事がとても嬉しかったからです。


確かに、今年のチームは新人戦県大会ベスト16、大分県総体ベスト16。

表面的に見れば、弱小としてみられることは否めません。

ただ、そこだけが全てでしょうか。

ゴミを拾ったからといってその子が試合に出れるわけではありません。

誰かから表彰されるわけではありません。

このように見えてないところでやってるということは普段もやっているんでしょう。

そんな現在の生徒たちを私は誇りに思います。

自分たちで自分たちの弱さを認め、少しずつでも前に進もうとしている。

不器用で、お互いにぶつかることを恐れ、他人任せな部分もあるが、それでも0から1を積み上げていくため日々もがきながら、そして、今週ようやくチームとして1歩目を踏み出そうとしている。

結果が全てのスポーツの世界で、結果が出てないことは評価されないと思います。

でも私は、現在生徒たちが行っている取り組みや姿勢を尊敬します。

今は結果がでないかもしれません。

しかし、必ず選手権では結果がでると信じています。

断言できます。


高校総体に敗退し生徒にかけた言葉は


「あと一歩を埋めるための一歩を踏み出そう」


今の二年生は一年生大会にあと一歩のところで負け

一年生独自のリーグでもあるチャレンジリーグにも

あと一歩のところで勝てず、今年の三年生も新人戦であと一歩が届かず、そして今回の大分県総体もPKでの

あと一歩。

あと一歩ではあるがその一歩が遠い。

だからこそあと一歩を埋めるためのことを

生徒たちとまた歩んでいきたい。


今日の試合はあと一歩を埋めるための一歩目である。


p.s. 昨日学年対抗を行い二年生が優勝しましたが、今日は三年生が結果を残してくれました。

ナイス!三年生!

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